しわとりに良く効くとわれているのが、ボトックス。
ボツリヌス菌毒素は大量に投与すれば人体に悪影響を及ぼしますが、局所だけに限って注射すると、これは非常に有効な薬となります。
最初は生物兵器として研究されたこの薬ですが、顔面のけいれんに対する治療薬として開発が進みました。
この薬を注射すると、神経と筋肉のつなぎ目のところに作用し、ここでの情報の伝達をブロックしてしまいます。
つまり神経がいくら筋肉に「動け」と命令してもその命令が筋肉に伝わらないため、けいれんが起こらないというわけです。
あるとき、アメリカでこの治療を受けていた患者さんの顔のしわがなくなったことから、この薬がしわとりに効果があるとして、美容目的の利用が増大したのだそうです。
現在アメリカの美容関係の医療機関で行われている治療項目のうちでボトックスによる治療件数が最も多いのです。
目を大きく見開いて、まゆ毛を上にあげてみて下さい。
おでこに横じわができますね。
これは主に前頭筋という筋肉の作用で生じるしわですが、ここにボツリヌス菌毒素製剤を注射すると、前頭筋が動かなくなり、おでこにしわができなくなります。
他に眉間のたてじわやいわゆる「カラスの足跡」とよばれる目じりのしわに対しても大変有効です。
ただし、どんなしわにも効くというわけではありません。
効くのはあくまでも表情じわだけです。
頬のところにできる豊齢線(医学的には鼻唇溝と言います)や首の横じわにはほとんどの場合無効です。
持続時間がおよそ半年くらいのため、年に2回ほど治療を受ける必要がありますが、1回の治療に必要な時間は5分程度です。
わたしのように豊胸を脂肪吸引で行うくらい美意識の高い女性なら、このボトックスに挑戦したことがあるかと思います。
また、正しい薬剤を正しく使用すれば、とくに危険な副作用というのはありません。
ただし、頻繁に、あるいは大量に打ち続けると体内にボツリヌス菌毒素を中和してしまう抗体がつくられてしまう可能性がありますから、使用は必ず専門の医師の指示に従いましょう。
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